一戸建ての骨組み




一戸建ての骨組み


 皆さん、一戸建てについてこれから勉強していく事になりますが、まず知っておいて戴きたいのは、一戸建ての「住宅の工法」です。一戸建ては一見同じように見える建物でも、さまざまな工法があるのです。いくつか種類があるその工法には、それぞれ特徴がありますが、案外知られていなかったり、誤解されやすい特徴がたくさんあるのです。もし自分が「○○工法で建てたい」と思っていたとしても、敷地の条件が合わなければ建てられないというような工法もあります。考えられないほどの時間とお金ののかかる工法もあれば、嘘でしょ?と耳を疑いたくなる程に早くできる工法もあるのです。

 工法という事をお話しましたが、どうしてそんなに大事になってくるのでしょうか。実はこの一戸建ての工法が違うということで、造り方や工期、はたまた自由度までかわってきてしまうのです。これはとても大事ですよね。自分に合った快適な生活を送るためには、工法の特徴をあらかじめよく理解しておくことが、その第一歩なのではないでしょうか。一戸建住宅では、おもに木、鉄、コンクリートなどの材料が使われます。工法は、これら使われる材料によっていくつかの種類に分かれます。それぞれの特徴をみてみましょう。実際に建てる事を頭にイメージしながら見ていくと、よく頭に入ると思います。

木造軸組工法
 もくぞうじくぐみこうほう、と読みます。これは言わずと知れた、日本の伝統的な工法なのです。伝統に支えられているということで、随所に先人の知恵が敷き詰められています。例えば、これは上部の構造体を支える「柱」と、重量を支える「梁」を組み合わせて造る工法で、日本で最も多く採用されています。造り方は基礎、骨組み、屋根、外壁、内装といった順に外側からふさいでしまい、まず先に雨をしのげるようにするのが特徴ですね。日本の気候に適したように造り方も進化してるのです。雨の多い日本の気候には、この建て方がとても合っているのです。建設中に雨がふっても仕事がすすめられるだけでなく、中に雨が入りません。仕上がった材料をぬらすこともなく、性能を低下させるようなこともないので安心なのですね。
 天然素材の木をふんだんに使うこの工法をきちんとする為のポイントを2つあげてみましょう。まず第一には、シロアリに対する薬剤処理をきちんと行うこと。そして内部の木材は特に腐りにくい木材を使うこと。それで建物を、より長持ちさせることができます。材料をケチって、安い材をふんだんに使ってしまうと、あとでツケが回ってくるのです。 ところで、木造は「火に弱い」と思われがちですよね。実際私もそう思っています。ですが、実は、そうでもないのだそうす。具体的には、木はある程度の厚さや太さがあれば表面が焦げるだけで、それ以上はなかなか燃えません。それは木の表面が炭化する(炭となる)ことで、木材が燃えにくくなるためです。よく焚き火などに角材を入れたりすると、いつまでもそのままの形で残っていたりしませんか。この性質が、家を火事による倒壊から一定程度守ってくれるのです。まだまだ大工さんの腕にたよるところが大きいのがこの工法の特徴でもあります。大工さんの腕で、同じ家でも仕上がりが違ってくるものです。この工法はある程度大工さんの技能を必要とし、工期も長めなのが難点と言えます。


海外から来た2×4(ツーバイフォー)枠組壁工法 (わくぐみかべこうほう)
 
よくテレビの宣伝でツーバイフォーという言葉を耳にすると思います。この、ツーバイフォー工法とは、おもに構造材として使う骨組みが2インチ×4インチの柱の断面寸法で造る工法をさします。2インチと4インチの構造材で作るので、この名が付いています。これは北米の伝統工法で、部位によっては2×6、2×8、2×10といった寸法の骨組みも使われています。長所としては、造り方が単純で地震や台風に強いのが特徴に上げられます。これらの骨組みと合板をあわせてできたパネルを、1階床、1階壁、2階床、2階壁と木の箱を造るような感じで組み立てていき、最後に屋根をふさぎ、家に仕上げて行くのです。壁で支えて地震に耐える壁構造のため、壁に大きな窓をとりづらい(強度が落ちてしまう)という事と、風が通りにくい場合があるというのが短所として挙げられるかもしれません。しかし、小さく細長い窓を採用するとよりおしゃれな感覚を演出することができます。
 湿気がなく、雨も少ない北米の気候風土に最も適した工法と言えます。水分を吸収しやすい合板を多く使い、屋根を最後にかけるこの工法では、工事中の雨が木材に浸透して蒸発しにくくなり、性能を低下させてしまう場合が数多く報告されています。湿気や雨の多い日本では、雨の少ない時期を見計らって工事することが建物を長持ちさせるポイントになるのではないでしょうか。後期をきちんと計算する必要があるという事ですね。いい所としては、木材の加工が比較的単純なので、特別な技能を必要とせず、木造軸組工法に比べて工期が短めな事が上げられます。また、素人が教わりながら造っても、殆ど同じものが出来上がるのも特徴です。


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