一戸建ての住宅事情
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一戸建ての住宅事情を知る
戸建住宅、なかでも建売住宅の販売が好調です。新設住宅着工戸数によれば、建売の一戸建て住宅は 129327戸と11.9%もの大幅増加。
圧倒的に短い日本の住宅寿命
日本の一戸建て事情を知るために、他先進国といくつかの点について比較してみましょう。イギリスの住宅寿命は141年。フランスはアメリカが103年であるのに対し、日本の住宅の寿命は30年です。このことは、世代ごとに住宅を新築しなければならないこと、やっと住宅ローンが終わったと思ったらすぐ、建て替えのサイクルに入ることを意味します。住宅が30年や35年の長期ローンと同程度の寿命であるとしたら、住宅ローンの意味、所有することの意味は、その意味をなさなくなりそうです。中にはもっと永くもつものもありますが。イギリスでは、住宅は継がれるのが通例。代で建て替えにアンラッキーといわれるそうです。誰かがその住宅を住み継いでいくことができれば、国全体としてはおおよそ3世代分、その住宅が機能し価値を持つことになるでしょう。その住宅だけでなく、周辺の住宅も頻繁に建て替えが街並みや景観も保全され、地球環境にも配慮できるはず。住宅を建て、永く大切に使いたいという風潮が、日本にも急速に醸成されつつあります。
日本 アメリカ イギリス
新築 120万戸 180万戸 20万戸
中古 15万戸 660万戸 160万戸
人口 1億2千万 2億7千万 6000万
出典:住宅金融公庫
中古住宅の整備が新築を救う
日本の新築:中古比率は、10:1。一方アメリカでは、新築住宅180万戸に対し中古住宅が660万戸。完全に日本と逆転しています。新築住宅20万戸に対し、中古住宅は比率は1:8です。日本の住宅市場が新築偏重であり、中古住宅市場が小さいかが、お分かりになるでしょう。価値観は新しいもの好きだから新築住宅が売れる、という人もいます。新築が買えないから中古を、といった風潮が日本国内に醸成されてしまうこと状態だと考えています。中古住宅の価値をないがしろにすれば、新築住宅を買う人だって幸福ではありません。そのような風潮こそが、買ったそばからうちに資産価値が下がって状態を生み出したのですから。
鍵をにぎる「建物の耐久性」と「街並み・コミュニティー」
今、日本の中古住宅平均価格は、新築時の約60%。一方アメリカにおける中古住宅の平均価格は88%です。平均で88%ということは、中には100%を超えているもの、つまり、その価格が上昇しているものもあるということです。住宅の価格上昇というと、私たち日本人は上昇をイメージしがち。価値がまったく落ちず、住宅として、そして住宅が立ち並ぶ街並み全体として、その価値が高く評価されるのです。「住宅の価値は、一にも二にも立地(ロケーション)。」日本でもいわれることですが、日本におけるその概念が広がりをもったイメージ。その住宅をとりまく、街全体の雰囲気。集合価値観、コミュニティの形成。「長持ちする住宅」が街並みに「地域の文化」が醸成され、そして「中古住宅の取引市場」が整備されたなら、住宅の価値は落ちないのです。価値が落ちないどころか、その住宅や街並みには価値を増すこととなるでしょう。日本には概念。長持ちし、いつまでも価値の落ちない社会資産であり続ける、「ヴィンテージ住宅」とでも呼ぶにふさわしいものになるといいですね。
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