一戸建てでの住まい方†




一戸建てでの住まい方を選べ

3階建て

 日本全国、様々な住宅事情があります。地方であれば比較的広い土地に、ゆったりとした家が建てられるかもしれません。ですが、都市部ですと、そうも行きません。ようやく手に入れた土地でも、都市部であれば密集した狭い土地である場合が多いでしょう。そんな理由からか、都市部では最近では敷地を有効活用するために3階建てにする場合が多くなってきています。敷地が狭いので、1階部分に玄関や駐車場をとると大きな部屋はとれないことがほとんどです。
 隣の建物や周囲の状況から、日当たりもあまり期待できない1階部分に寝室や浴室、洗面所などをとり、日当たりの良い2階にリビングを設けることも、今ではそう珍しくありません。また、庭がとれないかわりに屋上に大きなバルコニーをとることも多くなってきています。何とも日本人らし住まい方ですね。ここで、3階建てで気をつけたい最大のポイントを申し上げてみます。3階建ての家を作ったと想像してみて下さいね。あなたとあなたの家族は、これからずっと、毎日毎日、1階から3階までを行き来することになります。毎日使う廊下や階段が生活に支障なく通れるかどうか、近くにあると便利なキッチンや洗面所、浴室などの各水まわりが、あまりにも離れすぎていないかをよく検討する必要があります。

 さまざまな一戸建ての住まい方を見てきましたが、同じ一戸建てとはいえ、その住まい方にはずいぶんと違いのあることがイメージできたでしょうか。どんな住まい方を選ぶにしても、永く快適に住める住宅かどうかという視点がとても大切になってくるのだという事は先ほど申し上げました。末永く快適に住める住宅かどうか。それはこういったことです。骨組みがしっかりした建物であること。歳をとったとき、体に負担がかかることなく、毎日のストレスになることなく、生活ができるかという事を、健康な今、よく、具体的に考えて見ましょう。自分が定年になり、ようやく悠々自適の生活をはじめるといった頃、自然に体は衰えを見せ始めるものです。自分がこの辺りの年だったら、どんな家が住まいやすいかを想像しながら考えて行くと、より具体的になってくるのではないかと思います。
 
 たとえばリビングや各部屋を大きくとりすぎると、廊下や階段にしわ寄せがくることがあります。そうなってしまうと、万が一、体が不自由になったときに簡単に廊下や階段を広げたりすることができなくなってしまいますよね。また、毎日使うトイレや洗面所、お風呂などにしわ寄せがくると、日々のストレスとなり、思った以上の不快感となってしまうことだってあるかもしれません。これは大切な事です。毎日の事ですからね。住宅とは本来、家族が安心して永く快適に暮らせる場所でなければなりません。そして心安らぎ、楽しく暮らせる場所。永い将来のことまでふまえた住まい方が反映されていることが大切になってくるのです。いつか歳をとり、体が動きにくくなってしまったとしても、簡単に手すりをつけられたり、廊下を広げられたり、といった建物であれば、将来にわたって安心して住み続けられるのではないでしょうか。
 その建物や特徴は、今の自分と将来の自分がのぞむ「住まい方」に応えてくれるものなのかどうか、これを機会にじっくりと検討してみてはいかがでしょうか。


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